付注

付注3 ICT利活用社会における安心・安全等に関する調査研究の概要


(1)調査概要

 広く国民のICT利用の際の安心・安全等の意識を把握する「[1]アンケート調査」、親と子どもとの間でのICT利用の意識差等を把握する「[2]アンケート調査」、特徴的な4つのセグメントを対象としたデジタル・ディバイドの実態を把握するための「[3]アンケート調査」を行った。
アンケート調査

(2)情報活用能力、安全性の理解及び不安感の関係の分析概要

 本調査では、ICT利活用の際の不安の実態を明らかにするために、年代別に、情報活用能力、安全性の理解及び不安感の関係を加味した分析を行った。その際の年代別の平均的な情報活用能力、安全性の理解、不安感の数値化の方法は下記のとおりである。

<情報活用能力の平均>
 「情報活用能力」を問う設問の5段階の選択肢に対して、「パソコン本体やインターネット接続等でのトラブルが起きても、自分で解決できることが多く、困っている人へのアドバイスもできる。」を1点、「パソコン本体やインターネット接続等でのトラブルが起きても、説明書やアドバイスがあれば、ある程度は自分で解決できる。」を0.5点、「トラブルへの対応は難しいが、ソフトウェアのインストールやネットワーク関係の設定等、説明書やアドバイスがあれば機器等の設定がある程度は自分でできる。」を0点、「機器等の設定は難しいが、メールの送受信、ホームページの閲覧、文章作成などパソコンやインターネットを利用することには支障がないレベルである。」を-0.5点、「メールの受信や特定のホームページの閲覧など、ごく簡単(定型的)な操作はできるが、状況に応じて利用方法を工夫することは難しい。」を-1点とし、その点数により各選択肢の回答割合の重み付け平均をとった値を、情報活用能力の平均としている。

<安全性の理解の平均>
 「安全性の理解」を問う設問の4段階の選択肢に対して、「良く理解している」を1点、「それなりに理解している」を0.5点、「あまり理解していない」を-0.5点、「理解していない」を-1点とし、その点数により各選択肢の回答割合の重み付け平均をとった値を、安全性の理解の平均としている。

<ネット利用全般の不安感の平均>
 「ネット利用全般の不安」を問う設問の選択肢「不安を感じる」「ある程度不安を感じる」の回答割合を不安感の平均としている。