第2部 特集 共生型ネット社会の実現に向けて
第2章 浮かび上がる課題への対応

(4)ICT利活用の地域間格差の可能性


●要因に配慮し、適切に底上げしなければ、ICT利活用の地域間格差が拡大することが懸念される

 医療、教育、産業等のあらゆる分野においてICTを利活用することにより、施策や事業の効率性向上や高付加価値化等が可能となることから、地域における課題を解決するとともに、地域の活性化に貢献することが期待されている。そのためには、各地域の多様なニーズに的確に対応することが重要であり、各地域が、地域住民本位で、自ら考えて実行する地域自立型であることが大前提である。
 しかしながら現状は、ICTの利活用が立ち後れている地域が存在し、それが、地域課題の存在以外の要素、例えば、地方自治体の規模等に左右されている可能性が考えられる。このようなICTの利活用が立ち後れている地域については、その要因にもきめ細やかに配意し、適切に底上げを行っていかなければ、ICT利活用の地域間格差が一層広まってしまう可能性があることが推測される。
テキスト形式のファイルはこちら