第2部 特集 共生型ネット社会の実現に向けて
第1章 ICTにより国民生活はどう変わったか

1 インターネットの普及


 インターネットは、我が国では平成5年に商用サービスが開始され、利用者数は平成9年の1,155万人から、平成22年の9,462万人と13年間で8.2倍に拡大した。その拡大には、大きく2つの傾向があったことが図表1-2-1-1から読み取れる。平成15年までは前年比が10%以上の増加を続けているが、平成15年以降は前年比成長率が一桁台にとどまっている。このような傾向から、平成15年までが成長期、平成15年以降が成熟期であったと考えることができる。

図表1-2-1-1 インターネットの普及率(全体の契約数)
図表1-2-1-1 インターネットの普及率(全体の契約数)
平成15年までは前年比10%以上の伸び。その後、鈍化
(出典)総務省「ICTインフラの進展が国民のライフスタイルや社会環境等に及ぼした影響と相互関係に関する調査」(平成23年)
(総務省「通信利用動向調査」により作成)

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 では、その間、どのように普及していったのだろうか。固定インターネット、特にブロードバンドインターネットと、携帯インターネットとの2つのインフラに着目し、みていくことにする。
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