第2部 特集 共生型ネット社会の実現に向けて
第2章 浮かび上がる課題への対応

(1)分析の視点


●地域におけるICT利活用の現状を広く調査するとともに、課題についても抽出

 平成22年版情報通信白書では、第1章において、「ICTによる地域の活性化と絆の再生」として、地域社会におけるICTの利活用を促進することによりもたらされる地域の活性化や、ICTの「つながり力」を通じた地域社会の絆の再生、そしてICTによるすべての国民の社会参加を通じた地域住民の生活の質の向上について分析を行った。その中で、地域のICT利活用状況について、「医療・介護」「福祉」「教育」「防災」「防犯」「観光」「交通」「産業振興」「雇用」「地域コミュニティ」の10分野における典型的な先進ICTシステム利活用事業の実施状況を調査したところである。
 今回の白書では、前回の調査結果を踏まえ、地域におけるICT利活用の現状についてより広く調査し、利活用において何が課題となっているのか、またICTの利活用を地域活性化に結び付けるにはどうすればよいのかという視点に立って分析を行った。さらに、地域におけるICT利活用を進めるに当たり、自治体だけでなく関係団体やNPO等との連携の状況等についても分析を行った。
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