第2部 特集 共生型ネット社会の実現に向けて
第1章 ICTにより国民生活はどう変わったか

(2)多チャンネル放送の進展


●衛星放送、ケーブルテレビが拡大し、多様な映像から選択ができる環境が促進

 衛星放送は、平成8年に東経124/128度CSデジタル放送、平成12年にBSデジタル放送、そして平成14年に東経110度CSデジタル放送が開始される等、デジタル化が進展するとともに、多チャンネルメディアとして発展してきた。また、平成23年7月24日にはBSアナログ放送が終了し、デジタル放送に完全移行され、今後、これら新チャンネルを合わせた合計29チャンネルが全国で視聴可能となり、より一層多チャンネル放送の充実が見込まれる。平成21年度の加入件数をみると、衛星放送の各サービスの加入件数は一部で減少傾向にあるものの、その他のサービスでは継続的に増加している。
 また、ケーブルテレビは、平成21年度の加入世帯数は2,471万世帯となっており、平成11年からの10年間で2.6倍と、拡大を続けている(図表1-2-3-3)。
 衛星放送やケーブルテレビ放送のような放送サービスの拡大により、複数のチャンネルから見たい映像を選択する多チャンネルの環境が広がってきていると考えられる。

図表1-2-3-3 衛星放送・ケーブルテレビの契約数の推移
図表1-2-3-3 衛星放送・ケーブルテレビの契約数の推移
衛星放送全体では継続的に増加。ケーブルテレビは平成11年からの10年間で2.6倍と拡大
(出典)総務省「ICTインフラの進展が国民のライフスタイルや社会環境等に及ぼした影響と相互関係に関する調査」(平成23年)
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