付注

付注8 コミュニティでの交流頻度と身近な不安・問題等の解決の実現度合いの関係の分析方法概要


 以下の手順により、ソーシャルメディア上でのコミュニティの交流頻度と、身近な不安・問題の解消、社会・地域コミュニティの問題解決等の実現度合いの関係を分析した。

[1]  「ソーシャルメディア上のコミュニティでの交流頻度」に関する設問の回答に基づき交流頻度の高中低3グループ(「週1回以上」「月1回程度」「半年に1回以下」)を作成する。なお、「週1回以上」のグループには、交流頻度について「1日に複数回」「1日に1回程度」「1週間に2〜3回程度」「1週間に1回程度」と回答した人が含まれ、「月1回程度」のグループには「2週間に1回程度」「1ヶ月に1回程度」「数ヶ月に1回程度」と回答した人が、「半年に1回以下」のグループには「半年に1回程度」「それ以下の頻度」と回答した人が、それぞれ含まれる。

[2]  ソーシャルメディアの利用経験に基づく、「身近な不安・問題の解決」、「社会・地域コミュニティの問題解決等」に関する7項目(「身近な不安・問題の解決」に関する「自分や家族の進学・就職・結婚・育児等の問題が解消した」「自分や家族・親戚の健康上の不安・問題が解消した」「家族・親戚間の人間関係がより良好になった」「勤務先・学校での人間関係や業績・成績が良好になった」「収入や資産に関する不安・問題が解消した」「老後のくらしに希望が持てるようになった」の6項目と「社会・地域コミュニティの問題解決等」に関する「近隣・地域に関わる不安・問題が解消した」の1項目)のぞれぞれについて、実現度合いに関する回答(選択肢は「あてはまる」「ややあてはまる」「あまりあてはまらない」「あてはまらない」の4段階)に基づき主成分分析を行い、各人の「身近な不安・問題の解決、社会・地域コミュニティの問題解決等の実現度合い」を算出した。主成分分析とは、複数個の変数を合成して、1個、又は少数個の総合指標を求める方法である。

[3]  ソーシャルメディアの種類(SNS、Twitter)別に[1] で作成した交流頻度グループごとに[2] で算出した「身近な不安・問題の解決、社会・地域コミュニティの問題解決等の実現度合い」の中央値を求め、棒グラフを描いた。