第3部 情報通信の現況と政策動向
第4章 情報通信の現況

(3)迷惑メール対策


●自宅パソコンについては、迷惑メール受信頻度が携帯電話より多い上、迷惑メール対策を行っていない世帯も約4割に上っている

 世帯において被害経験が多い迷惑メールについて、過去1年間に迷惑メール及び架空請求メールを受信したことのある世帯に対して、受信の頻度を尋ねたところ、自宅パソコンでの受信は、「1日に10通以上」が25.8%と最も多く、次いで「1日に2〜4通」が20.5%、「1日に5〜9通」が16.6%となっており、6割以上が1日に複数の迷惑メールを受信していることがわかる。また、携帯電話での受信は、「1日に10通以上」が19.2%、「1日に2〜4通」が18.3%、「1日に5〜9通」が11.3%と、自宅パソコンでの受信と比較すると、その割合は小さくなっており、迷惑メールの受信頻度は携帯電話より自宅パソコンの方が多い傾向があることがわかる(図表4-1-2-5)。

図表4-1-2-5 世帯における迷惑メール受信頻度 
図表4-1-2-5 世帯における迷惑メール受信頻度
(出典)総務省「平成22年通信利用動向調査」
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/statistics05.html

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 また、迷惑メールへどのような対策を行ったかについて尋ねたところ、自宅のパソコンでは、「メール指定受信拒否機能を使用」が14.8%と最も多く、次いで「メールアドレスを複雑化」が10.2%、「メール指定受信機能を使用」が3.0%であった。また、携帯電話でも、「メール指定受信拒否機能を使用」が24.3%と最も多く、次いで「メールアドレスを複雑化」が16.7%、「メール指定受信機能を使用」が9.7%であった。一方、「何も行っていない」のは、自宅のパソコンで42.9%、携帯電話で24.1%となっており、自宅のパソコンでは迷惑メール対策を行っていない世帯が4割以上になっている(図表4-1-2-6)。

図表4-1-2-6 世帯における迷惑メール対策(複数回答)
図表4-1-2-6 世帯における迷惑メール対策(複数回答)
(出典)総務省「平成22年通信利用動向調査」
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/statistics05.html
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