第3部 情報通信の現況と政策動向
第4章 情報通信の現況

第3節 電気通信事業


1 電気通信市場

(1)市場規模

●電気通信事業の売上高をみると、移動通信が全体の約6割を占め、役務別ではデータ伝送役務の占める比率が年々上昇

 平成21年度における電気通信事業の売上高は、14兆2,182億円(対前年度比1.3%減)となっている(図表4-3-1-1)。

図表4-3-1-1 電気通信事業の売上高の推移
図表4-3-1-1 電気通信事業の売上高の推移
総務省・経済産業省「平成22年情報通信業基本調査」により作成
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/statistics07.html

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 主要電気通信事業者1の固定通信と移動通信の売上比率をみると、移動通信(携帯電話及びPHS)が売上高全体の58.6%を占めている(図表4-3-1-2)。

図表4-3-1-2 主要電気通信事業者の固定通信と移動通信の売上比率
図表4-3-1-2 主要電気通信事業者の固定通信と移動通信の売上比率
各社資料により作成

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 売上高の役務別比率をみると、音声伝送役務の割合が全体の52.5%であり、データ伝送役務は34.8%となっている(図表4-3-1-3)。

図表4-3-1-3 売上高における役務別比率の推移
図表4-3-1-3 売上高における役務別比率の推移
総務省・経済産業省「平成22年情報通信業基本調査」により作成
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/statistics07.html
(注)平成17年度数値までは、総務省「通信・放送産業基本調査」により作成

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 また、平成22年度の携帯電話のARPU(Average Revenue Per User:1契約当たりの売上高)は4,845円(対前年度比5.2%減)となっており、そのうち、データ通信のARPUは2,427円(同5.1%増)、音声のARPUは2,418円(同13.7%減)となっている(図表4-3-1-4)。

図表4-3-1-4 携帯電話のARPU(1契約当たりの売上高)の推移
図表4-3-1-4 携帯電話のARPU(1契約当たりの売上高)の推移
各社資料により作成

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1 ここでいう主要電気通信事業者とは、NTT東日本、NTT西日本、NTTコミュニケーションズ、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル、ソフトバンクテレコム、ソフトバンクBB
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