第2部 特集 共生型ネット社会の実現に向けて
第2章 浮かび上がる課題への対応

(2)地域属性×ICT利活用


●ICT利活用が進んでいる自治体は、都市化が進んでいる地域

 人口構成や所得水準等の地域属性と、ICT利活用状況との関係について分析した。
 人口構成について、15〜64歳のいわゆる生産年齢人口の比率との相関をみると、生産年齢人口比率の高い地域の方が、ICT利活用が進んでいる(図表2-3-4-5)。また、所得水準について、人口当たり課税所得との相関を見ると、所得水準の高い地域の方が、ICT利活用が進んでいる(図表2-3-4-6)。さらに、就業構造について、第一次産業就業者比率との相関をみると、第一次産業就業者比率の低い地域の方が、ICT利活用が進んでいる(図表2-3-4-7)。
 このように、おおむね、都市化が進んでいる地域の方が、ICT利活用の取組が進んでいる傾向がある。

図表2-3-4-5 地域属性(15〜64歳の人口比率)と総合指標
図表2-3-4-5 地域属性(15〜64歳の人口比率)と総合指標
生産年齢人口比率の高い地域の方が、ICT利活用が進む傾向
(出典)総務省「ICT利活用システムの普及促進に係る調査研究」(平成23年)

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図表2-3-4-6 地域属性(人口当たり課税所得)と総合指標
図表2-3-4-6 地域属性(人口当たり課税所得)と総合指標
所得水準の高い地域の方が、ICT利活用が進む傾向
(出典)総務省「ICT利活用システムの普及促進に係る調査研究」(平成23年)

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図表2-3-4-7 地域属性(第一次産業就業者比率)と総合指標
図表2-3-4-7 地域属性(第一次産業就業者比率)と総合指標
第一次産業就業者比率の低い地域の方が、ICT利活用が進む傾向
(出典)総務省「ICT利活用システムの普及促進に係る調査研究」(平成23年)
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