第2部 特集 共生型ネット社会の実現に向けて
第1章 ICTにより国民生活はどう変わったか

(3)余暇としての情報メディア利用の傾向


●テレビに対する重要性に変化はないが、インターネットは重要性が増加

 情報メディアを余暇として活用する傾向が強くなり、動画配信サービス等の余暇と親和性の高いサービスが拡大する中、その利用者の志向性はどのように変化しているのだろうか。
 「楽しみを得るための手段」、つまり趣味・娯楽のための手段として3つの情報メディアの重要性を測定した。その結果、従来から娯楽として確立していたテレビに対する重要性に変化はなく、新聞に対する重要性も大きな変化ではなかった(図表1-3-5-9)。一方、インターネットの重要性は平成17年から平成22年の間で17.4%増加し、テレビに次ぐ「楽しみを得るための手段」としてとして約6割の人々が重視している。趣味・娯楽としてのインターネットが確立されてきていることの表れとも考えらえる。

図表1-3-5-9 趣味・娯楽としての重要性
図表1-3-5-9 趣味・娯楽としての重要性
インターネットの重要性は平成17年43.4%から平成22年60.8%と5年間で17.4%増加
(出典)総務省「ICTインフラの進展が国民のライフスタイルや社会環境等に及ぼした影響と相互関係に関する調査」(平成23年)
(「日本人の情報行動2005」及び「2010年日本人の情報行動調査」により作成)

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●趣味・娯楽としてのインターネットは若年層を中心に重要性を認識されているメディアとなっている

 テレビ及びインターネットの趣味・娯楽としての重要性を年代別にみると、テレビは、大きな年代差は生じていないが、平成17年から22年にかけて、20代における重要性が減少している(図表1-3-5-10)。一方、インターネットでは年代差が大きく生じており、従来から若年層を中心に重要性の認識が高かったが、平成22年ではさらにその傾向が強くなっているとともに、40代において、重要性の認識が高まっている。

図表1-3-5-10 年代別テレビ、インターネットの趣味・娯楽としての重要性
図表1-3-5-10 年代別テレビ、インターネットの趣味・娯楽としての重要性
20代においては、インターネットを重要と認識する割合が平成17年から平成22年で23.3%増加
(出典)総務省「ICTインフラの進展が国民のライフスタイルや社会環境等に及ぼした影響と相互関係に関する調査」(平成23年)
(「日本人の情報行動2005」及び「2010年日本人の情報行動調査」により作成)
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