第3部 情報通信の現況と政策動向
第4章 情報通信の現況

第8節 海外の動向


1 海外の情報通信市場

(1)世界の通信サービスの普及状況

 2009年の固定電話回線の契約数は12.0億回線であり、2004年から2009年までの年平均成長率は1.0%となっている。携帯電話の加入契約数は、46.8億加入であり、2004年から2009年までの年平均成長率は22.1%となっている。携帯電話の加入契約数は、2002年から継続して固定電話の回線数を上回っており、2009年には固定回線の3.9倍の加入者を獲得するに至っている。また、インターネット加入契約数は、全世界で4.3億契約であり、2004年から2009年までの年平均成長率は6.9%となっている(図表4-8-1-1)。

図表4-8-1-1 固定電話、携帯電話及びインターネットの加入契約数1
図表4-8-1-1 固定電話、携帯電話及びインターネットの加入契約数
(出典)総務省「国際的なデジタル・ディバイドの解消に関する調査」(平成23年)
ITU「World Telecommunication/ICT Indicators Database 2010 (15th Edition)」により作成

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 固定電話と携帯電話を合わせた電話加入契約数を地域別にみると、最も加入数が多いのがアジアで24.7億加入(全体の43.4%)であり、続いて欧州の9.8億加入(同17.1%)、中南米の6.1億加入(同10.7%)、アフリカの4.7億加入(同8.3%)、北米の4.7億加入(同8.2%)、NISの4.3億加入(同7.5%)、中東の2.3億加入(同4.1%)オセアニアの0.4億加入(同0.7%)となっている(図表4-8-1-2)。

図表4-8-1-2 電話加入契約数(固定+携帯)の地域別比率(2009年)2
図表4-8-1-2 電話加入契約数(固定+携帯)の地域別比率(2009年)
(出典)総務省「国際的なデジタル・ディバイドの解消に関する調査」(平成23年)
ITU「World Telecommunication/ICT Indicators Database 2010(15th Edition)」により作成

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 インターネットの人口普及率(加入契約数を人口で割ったもの)は、全世界平均で6.2%である。地域別にみると、最も普及率が高いのは北米で29.3%であり、続いて欧州の22.6%、オセアニアの17.0%、アジアの13.4%となっている(図表4-8-1-3)。

図表4-8-1-3インターネットの地域別人口普及率(加入契約数ベース)(2009年)
図表4-8-1-3 インターネットの地域別人口普及率(加入契約数ベース)(2009年)
(出典)総務省「国際的なデジタル・ディバイドの解消に関する調査」(平成23年)
ITU「World Telecommunication/ICT Indicators Database 2010 (15th Edition)」により作成

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1 固定電話は回線数、携帯電話は加入者数、インターネットは加入者数を表示した
2 注1:各地域区分は原則的に外務省の区分に基づく(北米2か国、中南米33か国、欧州(EU加盟27か国、準加盟3か国、非加盟13か国)、NIS12か国、アジア[22か国、3地域]、オセアニア(14か国、2地域)、アフリカ53か国、中東[15か国、1地域])
  注2:欧州はEU加盟国27か国、準加盟国3か国、EU非加盟国から構成される
  注3:NISはロシア、東欧、中央アジア諸国から構成される
  注4:中東にはパレスチナを含む
  注5:トルコはEU準加盟国に含める
  注6:オセアニアにはニウエ、クック諸島を含む
  注7:その他は属州等を指す
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