付注

付注1 Twitter利用状況の推計方法

○ 使用したデータ
 多くのTwitterカウントでは、ツイート数とフォロワー数を公開している。ここでのツイート数とは、そのアカウントが開設されてから現在までの合計ツイート数(削除されたツイートは除く)である。
 推計に用いたデータは、日本国内のTwitterカウントで公開されているツイート数とフォロワー数の情報をクローラーを用いて継続的に取得した時系列データである。ただし、個々のアカウントについてみると情報の取得が不定期なため、データが欠損した日がある。データ欠損日については、アカウント毎に前後のデータ取得日のデータをもとに補間推計を行い、日次データ化して集計を行った。

○ 補間推計の方法
[1] 震災が発生した平成23年3月11日の前と後では、ツイート数、フォロワー数とも推移が大きく異なるため、補間推計は3月10日以前と3月11日以降に期間を分け、それぞれについて線形補間によってデータ欠損日の値を推計した。
[2] 3月10日以前の最終データ取得日から3月10日まで、3月11日から次のデータ取得日までの間は、それぞれ直近の2つのデータ取得日の値を基に、線形外挿により推計した。ただし、その結果、3月10日と11日の値に不連続が生じる場合は、3月10日の推計値と次のデータ取得日の値を用いた線形補間により、3月11日から次のデータ取得日までの値を再計算した。
[3] 3月11日以降のフォロワー数の推移については、震災発生直後にフォロワー数が大幅に増加し、その後、毎日のフォロワー増加数が逓減する傾向が多くのアカウントでみられたため、この推移を表すモデルを作成し、実測したデータへのフィッティングを行って、データ欠損日の値を推計した。ただし、明らかにこのモデルに合わない推移を示すアカウントについては、[1]、[2]の推計方法を採用した。