第3部 情報通信の現況と政策動向
第5章 情報通信政策の動向

(3)ICTグリーンイノベーション推進事業(PREDICT)


 総務省では、従来から、広く研究開発課題を募り、専門家を含む複数の者による評価に基づいて提案された課題の中から実施すべき課題を採択し、当該課題を実施する研究者に研究費を配分する制度である「競争的資金制度」を実施している。
 地球温暖化問題が国際的に喫緊の課題であることを考慮し、同問題を解決するためのICT分野の研究開発を促進するため、平成21年度から新たに「地球温暖化対策ICTイノベーション推進事業(平成23年度から『ICTグリーンイノベーション推進事業』に改称)(PREDICT:Promotion program for Reducing global Environmental loaD through ICT innovation)における研究開発課題の公募を実施している。
 同事業は、CO2排出削減を目的としたICT分野の独創性・新規性に富む研究開発課題を大学や企業等から広く公募し、地球環境保全(地球温暖化対策)として確実に貢献する研究開発を推進することを目的としている。また、ポスト京都議定書の枠組が始まる平成25年度頃までの比較的早期での実用化により、大幅な省エネルギー効果が期待できるシステム化技術を対象としている。
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