第2部 特集 共生型ネット社会の実現に向けて
第1章 ICTにより国民生活はどう変わったか

(1)利用情報源としてのウェブサイト


●テレビや新聞などには大きな変化はないが、パソコンのウェブサイトが情報源として確立されてきた

 情報別の利用情報源をみると、平成17年においては「パソコンのウェブサイト」の利用率は総じて低い状況となっていた。当時、様々な情報の情報源としては、テレビや新聞、雑誌が主に利用されており、「パソコンのウェブサイト」は情報源として地位が確立されるまでに至っていなかったと考えられる(図表1-3-2-1 左図)。一方、平成22年においては、「ショッピング、商品情報」、「旅行、観光情報」において「パソコンのウェブサイト」の利用率が最も高くなるなど、総じて利用率が高くなっている。パソコンは半数以上の項目で上位3番目までの情報源として認識されており、情報源として地位が確立されてきていると考えられる(図表1-3-2-1 右図)。

図表1-3-2-1 情報別の利用情報源
図表1-3-2-1 情報別の利用情報源
平成17年ではパソコンのウェブサイトは上位にはなかったが、平成22年には「ショッピング・商品情報」「旅行・観光情報」で利用率が最も高くなった
(出典)総務省「ICTインフラの進展が国民のライフスタイルや社会環境等に及ぼした影響と相互関係に関する調査」(平成23年)
(「日本人の情報行動2005」及び「2010年日本人の情報行動調査」により作成)

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●テレビは全世代において高い利用率であるが、パソコンのウェブサイトは30代・40代の支持が中心

 情報別の利用情報源を年代別にみてみると、従来からの情報源であるテレビは、全体として高い利用率となっているが、特に50代・60代からの支持を得ていることが分かる(図表1-3-2-2)。一方、新しく情報源として認識されるようになったパソコンのウェブサイトは、主に30代・40代の支持を得ているが、テレビに対する高い利用率を示している50代・60代の支持は低い。

図表1-3-2-2 年代別テレビ、パソコンのウェブサイトでの利用情報(平成22年)
図表1-3-2-2 年代別テレビ、パソコンのウェブサイトでの利用情報(2010年)
テレビは50代・60代から高い支持率。パソコンのウェブサイトは30代・40代で高い傾向に
(出典)総務省「ICTインフラの進展が国民のライフスタイルや社会環境等に及ぼした影響と相互関係に関する調査」(平成23年)
(「2010年日本人の情報行動調査」により作成)
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