国連の調査によると、世界の都市圏の人口割合は年々増加傾向にあり、都市人口は2015年の約40億人から2030年に50億人を超え、2040年には60億人まで増加すると推定されている(図表2-1-1-2)。中でも東京の都市人口は2025年まで世界第1位の予測となっており、埼玉、千葉、神奈川を含む東京圏には日本の総人口の約3割が居住する2など、我が国の都市への人口集中の度合いは世界の中でも特に高くなっているといえる。
都市部への人口集中は、都市における過密化等による感染症リスクや自然災害リスクの増加や交通混雑等を引き起こす一方で、地方においては都市部への人口流出による地域経済・産業の担い手不足やコミュニティ維持の困難も引き起こす要因となる。
2 総務省(2019)「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数(平成31年1月1日現在)」
3 United Nations “World Urbanization Population Prospects 2018”(https://population.un.org/wup/)