これまでも我が国では大規模な地震や台風による被害を受けてきており、防災に対する意識は高い傾向にある。世界的に見ても、我が国では周辺の海洋プレートの影響により欧米諸国に比べてマグニチュード6以上の地震が多く発生しており(図表2-1-1-4)、2008年から2018年までの期間において全世界で発生したマグニチュード6以上の地震の約13.1%は日本で発生している4。
災害による被害額を見ても、1984年から2013年までの合計で、全世界の17.5%を占めている(図表2-1-1-5)。避難訓練やインフラ面での災害対策等の実施により、死者数の低減は図られているものの、近年の大規模な震災や台風、頻発する集中豪雨による経済損失は世界の中でも大きな割合を占めるに至っている。
4 アメリカ地質調査所データを基に気象庁作成
5 CRED 1984-2013年の合計。