総務省トップ > 政策 > 白書 > 令和2年版 > Beyond 5Gの実現に向けた戦略的取組みの必要性
第1部 5Gが促すデジタル変革と新たな日常の構築
第2節 Beyond 5Gの実現に向けて

3 Beyond 5G推進戦略の策定

(1)Beyond 5Gの実現に向けた戦略的取組みの必要性

以上に述べてきた、我が国が目指すべきBeyond 5Gを実現するためには、以下の理由により、政府と民間が一丸となり、国際連携の下で戦略的に取り組むことが重要であることから、国家戦略を策定することとした。

① Beyond 5Gの実現には、先端的な要素技術の開発や、ネットワーク設計自体に非連続な発想(例:通信基盤へのオール光ネットワーク導入)の取り込みといったブレイクスルーが必要であり、また、CPSの進展に付随した新たな社会的課題(例:AIのアカウンタビリティ確保やサイバー空間における情報の信頼性確保)も次々に顕在化していることを踏まえると、民間における研究開発等の取組を効果的に加速させるためには、国による積極的な取組が不可欠であること。

② Beyond 5Gは、5G以上に国民生活や経済活動を支える基幹的な基盤として、あらゆる組織や産業において活用されるだけでなく、我が国の安全保障にも深く関与することから、その早期かつ円滑な導入を図るためには、省庁の枠を超えた取組が必要であること。

③ Beyond 5Gの実現へのハードルやコスト、他国の動向等を考慮すれば、我が国一国のみでこれを実現するのは不可能。このため、早い段階から信頼でき、シナジー効果が期待できる外国政府や外国企業等の戦略的パートナーとの国際連携体制を確立し、Beyond 5Gに向けた先端的な要素技術の共同研究開発や国際標準化等に集中的に取り組む必要があること。

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