●2018年の情報通信産業の名目GDPは44.2兆円、全産業の8.7%を占める
2018年の情報通信産業の名目GDPは44.2兆円であり、前年(43.9兆円)と比較すると0.7%の増加となった。また、主な産業の名目GDPの規模をみると、情報通信産業は全産業の8.7%を占め、「商業」(61.4兆円)「不動産」(59.4兆円)に次ぐ規模となっている(図表5-1-1-4、図表5-1-1-5)。情報通信産業を「商業」「不動産」と比べた場合、名目国内生産額では上回っているにもかかわらず、名目GDPでは下回っているということは、情報通信産業はこれら産業に比べて中間投入(他産業の生産に利用された原材料やサービス等)となっている分が多いことを意味する。
2011年価格による実質GDPでみると、2018年では情報通信産業は全産業の9.7%を占めている(図表5-1-1-4)。また、2017年から2018年にかけての実質GDPの成長率を主な産業別に見ると、情報通信産業は1.5%であり、「輸送機械」(5.9%)、「対事業所サービス」(2.1%)に次ぐ成長率となっている(図表5-1-1-5)。
情報通信産業の部門別に名目GDPの推移を見てみると、名目国内生産額の場合と同様、「情報通信関連製造業」や「情報通信関連建設業」等において減少傾向にある一方で、「インターネット附随サービス業」は大幅に増加している7(図表5-1-1-6)。
7 2005年〜2018年の年平均成長率は、5.8%となっている。