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第1部 5G が促すデジタル変革と新たな日常の構築
第2節 2020年に向けたデジタル化の動き

1 過去の我が国におけるオリンピック・パラリンピック競技大会とICT

我が国でオリンピック・パラリンピック競技大会はこれまで夏冬を合わせれば3回開催されている(図表2-2-1-1)。

図表2-2-1-1 日本におけるオリンピック・パラリンピック競技大会とICTとの関わり
(出典)総務省(2015)「平成27年版情報通信白書」を基に作成

平成27年版情報通信白書でも述べた通り、ICTによる暮らしの変化は、新たな製品やサービスが徐々に家庭や職場に普及していくことで少しずつ実現する場合もあれば、オリンピック・パラリンピックのような節目となるイベントの開催を契機として一挙に実現する場合もある。

過去のオリンピック・パラリンピック競技大会開催時にも、1964年の東京オリンピックは「テレビオリンピック」と呼ばれ、我が国でカラーテレビが急速に普及した。また大会で導入された競技結果のリアルタイム一括管理システムは、その後の金融機関のオンラインシステムや自動車生産管理システムに応用されるなど、現在の社会インフラを構築する一部となっている。1972年の札幌大会では競技支援システムに対しICTの導入が益々進み、1998年の長野大会では当時急速に普及しつつあったインターネットの本格的な導入が図られると同時に、選手、大会関係者、報道関係者等の間での情報共有のためのイントラネットも整備された。

東京2020大会では、5Gの商用開始に伴い、会場周辺での5Gを用いた高精細映像による臨場感あふれる映像や体験の提供が行われる他、AIやIoTといった新たなICT技術が至るところで利活用されることが予定されている。

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