我が国におけるデータ流通量は、急激なデジタル化の進展とともに拡大しつつある。総務省がとりまとめている2019年11月分のデータ1によると、我が国のブロードバンド契約者の総ダウンロードトラヒックは約12.7Tbpsに達しており、1年間で15.2%増加している(図表3-1-1-1)。また、同データによると、総アップロードトラヒックは1,500Gbpsを越え、1年間の伸びは12.1%となっている。
また、このデータ流通量は今後、さらに伸びていくことが予想されている。
例えば、シスコシステムズ合同会社がとりまとめた「Cisco Visual Networking Index」2によると、これまで増加してきた月間のIPトラヒックは、2022年までに396エクサバイトに達し、2017年からの5年間で3倍に増加するものと予測されている(図表3-1-1-2)。
1 総務省(2020)「我が国のインターネットにおけるトラヒックの集計結果(2019年11月分)」(https://www.soumu.go.jp/main_content/000671256.pdf)
2 Cisco(2019)「Cisco Visual Networking Index(VNI):予測とトレンド、2017 〜 2022 年 ホワイト ペーパー」(https://www.cisco.com/c/ja_jp/solutions/collateral/service-provider/visual-networking-index-vni/white-paper-c11-741490.pdf)