総務省トップ > 政策 > 白書 > 令和2年版 > 新型コロナウイルス感染症をめぐる情報流通の現状
第1部 特集 5Gが促すデジタル変革と新たな日常の構築
第3節 新型コロナウイルス感染症が社会にもたらす影響

1 新型コロナウイルス感染症をめぐる情報流通の現状

インターネットの進展とSNSの普及により、誰もが容易に情報発信・収集を行う事が可能となると同時に情報流通量はかつてよりはるかに増加し、複雑化してきた。新型コロナウイルス感染症をめぐっても様々な主体から真偽問わずあらゆる情報が発信されており、WHOは2月、パンデミックを宣言する前にインフォデミックの危険性について警告を発し、24時間体制で監視し、対応する方針を示した2

インフォデミックとは、information(情報)とepidemic(伝染病)の2つの言葉を組み合わせた言葉で、信頼性の高い情報とそうではない情報が入り混じって不安や恐怖と共に急激に拡散され、社会に混乱をもたらす状況を指す。デロイトトーマツコンサルティング(2020)3の試算によれば、世界の情報伝達力は2002年のSARS(重症急性呼吸器症候群)流行時から68倍に拡大しているという(図表2-3-1-1)。

図表2-3-1-1 パンデミック発生時の情報伝達力の推移(スペイン風邪流行時を1とした場合)
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(出典)デロイト トーマツ コンサルティング合同会社(2020)「1世紀で150万倍に増大した情報伝達力〜 情報の急速な伝染「インフォデミック」とは」

新型コロナウイルス感染症をめぐる正確な情報をいかに迅速に収集し分かりやすく発信するのか、国や地方公共団体、放送事業者やプラットフォーム事業者を含む民間事業者等が連携しテクノロジーやデータを活用した取組が進められている。



2 WHO(2020.02.02)“Novel Coronavirus(2019-nCoV)Situation Report - 13” (https://www.who.int/docs/default-source/coronaviruse/situation-reports/20200202-sitrep-13-ncov-v3.pdfPDF

3 デロイト トーマツ コンサルティング合同会社(2020.4.6)「1 世紀で 150 万倍に増大した情報伝達力〜 情報の急速な伝染「インフォデミック」とは」(https://www2.deloitte.com/content/dam/Deloitte/jp/Documents/strategy/cbs/jp-cbs-information-epidemic.pdfPDF

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