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第2部 基本データと政策動向
第7節 ICT研究開発の推進

(4)量子ICT技術に関する研究開発

NICTでは、計算機では解読不可能な量子暗号技術や、微弱な光信号から情報を取り出す量子信号処理に基づく量子通信技術の研究開発を実施している。 2019年度(令和元年度)は、量子暗号ネットワーク上の分散ストレージを顔認証の認証用参照データの保護に利用する秘匿ネットワークシステムを構築し、日本代表選手を擁するナショナルチームのデータサーバを実際に保護するシステムとしての実証実験を開始した。量子通信技術についても、2019年度(令和元年度)は、前年度までに光空間通信テストベッドに実装した物理レイヤ秘密鍵共有システムを元に、複数の正規受信者に高速に情報理論的安全な鍵を共有可能な新しい方式を実装し、NICT-電通大間(7.8Km)の見通し通信路において8Mbpsのグループ鍵共有の実証実験に成功した(図表6-7-2-4)。

図表6-7-2-4 量子通信技術と量子暗号技術のイメージ
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